ひょうごの在来種保存会のこと
こんばんは。女将です。
昨日は大先輩農家さんと一緒に姫路へお出かけ。東京にいた頃から気になっていた「ひょうごの在来種保存会」の研修会に参加してきました。
丹波に来てこんなにすぐに、しかも在来種を育てている大先輩と一緒に、ひょうごの在来種保存会に参加できるとは夢にも思っていなかったので、ビックリです。とても有意義な会だったので、長文にて失礼いたします。
そもそも「在来種ってなあに?」という方も、多いのではないでしょうか。
野菜の種は大きく「在来種」と「F1種」の2つに分けられるのですが、現在、よく使われているのはF1種です。大量生産に向いていて見栄えの良い野菜ができるのですが、その種の性質は次世代には受け継がれず、畑で作った野菜から種を採って翌年に栽培しても、うまくいかないことが多いのです。
一方、在来種はF1種に比べると形や大きさが不揃いだったり収量が少なかったりしますが、畑でできた野菜から採った種が、また翌年も育ちます。そして種採りを繰り返すことで、その土地の気候風土に合った野菜ができるようになります。
そんなわけで、“ことのはじまり” を見つめ直し、一粒の種と土にこだわった野菜づくりを目指している“ことのはファーム”としては、在来種に興味津々。
今回の研修会では、神戸大学の名誉教授 保田茂先生から、日本で有機農業運動が始まった頃のことから教えていただきました。
有機農業って、無機化合物ではなくて有機物を使う農業のことかと思っていたら、そうじゃないんですって!
そもそもの語源は「天地有機」であり、「本物の農業」「大自然の法則を大地に生かす農業」といった意味を込めて作られた言葉なんだそうです。
これまで有機農業という言葉に少し疑問があったので、有機とか自然栽培といった言葉はあえて使わずにきましたが、なんだかスッキリしました。
これからも、種のこと、土のこと、野菜のことを勉強しながら、自信を持っておすすめできる野菜を作れるようになりたいと思っています(^-^)